今回の「ケイバラプソディー~楽しい競馬~」は大阪の明神理浩記者が栗東の小沢大仁騎手(23)を取り上げる。自身3度目となった夏の北海道シリーズフル参戦では過去を上回る成績を残した。思いはひとつ、もっとうまくなりたい。来月からは美浦トレセンに出向き、調教に騎乗する。

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小沢騎手が北海道シリーズにフル参戦したのは23年以来、3度目。過去2回は21年が7勝、23年が5勝だったが、今年は11勝。前回までは減量の恩恵があったことを考えれば、大前進と言ってもいい。

小沢大仁騎手(2026年10月16日撮影)
小沢大仁騎手(2026年10月16日撮影)

「(北海道シリーズは)攻め馬に乗って競馬につなげられるという部分で仕事のやりがいがありました」。

北海道開催は東西のリーディング上位の騎手が集うシリーズ。「例年より勝てたのは良かったですが、上を見ればもっと勝ってるジョッキーがたくさんいます。まだまだの思いしかないですね」。上位騎手とのせめぎ合いはいい刺激となった。

開催を通して得られたものもある。「裏函(札幌開催期間の函館での調教)に残って普段、乗る機会のなかった厩舎の攻め馬にも乗せていただきましたが、関東の厩舎との人脈もひろがりました」と技術面だけでない、収穫もあったと話す。

目指す頂きはまだ上にある。北海道シリーズでの成果を一過性にしてはいけない。ここからさらに積み上げていく必要がある。来月は7日に始まる秋の福島開催で騎乗予定。それに合わせて来月から美浦トレセンで調教に騎乗することにした。

「美浦トレセンは競馬学校生のとき1週間研修で行っただけなんです。施設も変わっているし、いろんな厩舎とコミュニケーションをとって技術面を含めて自分の引き出しに押し込みたいですね」と目を輝かせる。

小沢騎手はデビューした21年に31勝を挙げ、JRA賞の最多勝利新人騎手に輝いた。しかし、その後は数字が上がらなかったが、昨年32勝を挙げ、キャリアハイを記録した。

「1年目は馬に勝たせてもらいました。自分の技術が伴わないまま勝ってしまいました」と振り返る。

今年はここまで22勝。昨年を上回るには微妙なペースだが、焦りはない。

「一時的なものにとらわれずコツコツ技術を上げていきたいですね。すぐに結果の出るものではないので。結果が出たときに認められる技術を今のうちにつけておきたいです」。

意欲旺盛な若者が初の美浦トレセンを体験してさらなる進化を遂げる-。小沢騎手の今後の成長ぶりが楽しみで仕方ない。