151回目のG1ケンタッキーダービーが現地土曜(日本時間日曜午前7時57分発走予定)にケンタッキー州のチャーチルダウンズ競馬場で開催されます。
今年は伏竜ステークスで強い競馬を見せたルクソールカフェ(牡、堀、父アメリカンファラオ)がジョアン・モレイラ騎手で、UAEダービー優勝で出走権をつかんだアドマイヤデイトナ(牡、加藤征、父ドレフォン)はクリストフ・ルメール騎手を鞍上に参戦。日本馬初の快挙に挑みます。
1番人気が予想されるジャーナリズム(牡、M・マッカーシー、父カーリン)は8番枠(ロドリゲスの取り消しで7番枠から発走)、ルクソールカフェはすぐ隣の7番枠(同6番枠)、アドマイヤデイトナは6番枠(同5番枠)と、それぞれに好枠を引きました。
日本馬のライバルとなる地元の有力馬を挙げてみましょう。
◆ジャーナリズム
ジャーナリズムは4月5日に行われたG1サンタアニタダービーの勝ち馬です。23年の1歳せりで82万5000ドル(約1億2000万円)で落札され、21年のプリークネスSを制したロンバウワーなどを管理するマイケル・マッカーシー厩舎に入厩しました。父は年度代表馬のコディーズウイッシュなど数々の名馬を送るカーリン、母はG2ラカナダSを制したモポティスムです。
デビューは昨年10月のサンタニタパーク競馬場のメイドン競走(ダート1200メートル)。ここは後方から追い上げて3着でしたが、デルマー競馬場のダート1700メートルを舞台にした2戦目を快勝。2歳最終戦に選ばれたG2ロスアラミトス・フューチュリティ(ロスアラミトス競馬場、ダート1700メートル)は3番手から抜け出して、後続に3馬身半差をつけて優勝しました。
今年初戦に選ばれたG2サンフェリペS(サンタアニタパーク競馬場、ダート1700メートル)は5頭立ての4番手から抜け出して、断然の人気を背負ったバーンズに1馬身3/4差をつけて完勝。その末脚が強烈だったことでケンタッキーダービー戦線の最前線に躍り出ました。
5頭立てとなったG1サンタアニタダービーはG1BCジュベナイルの覇者で最優秀2歳牡馬に輝いたシチズンブル(牡、B・バファート、父イントゥミスチーフ)が逃げる展開で、ジャーナリズムはしんがりを追走。最終コーナー手前で先行集団のペースがあがって、ジャーナリズムの追走がひと呼吸遅れましたが、ウンベルト・リスポリ騎手が気合をつけると徐々に加速。外を通って馬群に近づき、直線で前を行くバエザをとらえて優勝。西地区の最終プレップを締めくくりました。3/4馬身差の2着にバエザ。シチズンブルは徐々に後退して勝ち馬から約10馬身差の4着に終わりました。
サンタアニタダービーの勝ち馬はサンデーサンサイレンスなど11頭が、のちにケンタッキーダービー馬になっています。
◆サンドマン
サンドマン(牡、M・キャシー、父タピット)は3月29日に南部アーカンソー州のオークローンパーク競馬場で行われたG1アーカンソーダービー(ダート1800メートル)の勝ち馬です。前走は後方に置かれながらも向正面で徐々にポジションをあげ、直線入り口で先頭を奪って優勝しています。芦毛は父タピット譲り。馬名はヘヴィーメタルバンドのメタリカのヒット曲で、ニューヨーク・ヤンキースで活躍した殿堂入りクローザーのマリアノ・リベラ選手の入場曲としても有名な「エンターサンドマン」にちなんで名付けられたものです。
◆ソヴリンティ
ソヴリンティ(牡、W・モット、父イントゥミスチーフ)は3月25日に開催されたG1フロリダダービー(ガルフストリームパーク競馬場、ダート1800メートル)の2着馬です。ここまで5戦2勝、2着2回。2歳最後のG3ストリートセンスS(ダート1700メートル、チャーチルダウンズ競馬場)と今年初戦のG2ファウンテンオブユースS(ダート1700メートル、ガルフストリームパーク競馬場)をいずれも後方から差しきって連勝。G1フロリダダービーは直線で追い上げたもののタッパンストリートをわずかにとらえきれませんでした。ビル・モット調教師は19年のケンタッキーダービーをカントリーハウスで制していますが、その時はマキシマムセキュリティの降着によるもの。ジュニオール・アルバラード騎手は16年にモヘイメンでの4着が、これまでベストの成績です。
近年のケンタッキーダービーは昨年が7番人気のミスティックダン、23年が8番人気のメイジ、22年が20番人気のリッチストライク、21年は8番人気タイのマンダルーン、20年は3番人気のオーセンティックが優勝と伏兵の活躍が目立っていますが、1番人気馬も23年3着、22年2着、21年3着、20年2着と馬券圏内に踏みとどまっています。
日本の2頭のレースぶりにも注目して「最高の2分間」を楽しみたいと思います。(ターフライター奥野庸介)
※競走成績等は2025年5月2日現在



