香港では日曜(23日)、シャティン競馬場を舞台に香港国際競走(12月14日)の前哨戦となる3つの重賞が行われます。

短距離界のトップに君臨するカーインライジングが出走するG2ジョッキークラブスプリント(芝1200メートル)はG1香港スプリント(芝1200メートル)を目指す馬たちによる一戦。10頭立てになりました。現在14連勝中のカーインライジングは10月のオーストラリア遠征でG1ジ・エベレストを制して帰国。地元に敵はなく、ここも無事に通過する可能性が高そうです。

G1香港マイル(芝1600メートル)を目指す馬たちが、出走権を賭けて競うジョッキークラブマイル(芝1600メートル)は13頭が出走して混戦模様。今シーズンに入って重賞を2連勝と好調なマイウイッシュが中心視されていますが、絶対とはいえない状況。昨年のこのレースで2着したチェンチェングローリー、同3着のギャラクシーパッチ、それに前走、一般戦を勝ち上がって挑むライトイヤーズチャイムなど伏兵も多彩です。勝ち馬は香港マイルで日本のソウルラッシュやエンブロイダリーと覇を競うことになります。

この日のメインとして行われるジョッキークラブカップ(芝2000メートル)は9頭立てとなりました。出走馬は以下の通りです。

G2ジョッキークラブカップ

枠順(馬番)印 馬名 騎手

1(4)☆ストレートアーロン C・ホー

2(1)◎ロマンティックウォリアー J・マクドナルド

3(9)△カーインジェネレーション L・フェラリス

4(2)○ヴォイッジバブル Z・パートン

5(5)…エンシュード B・アブデュラ

6(7)…ラシティブランシュ M・チャドウィック

8(6)…バンドルアワード A・アッゼニ

9(3)△ビューティージョイ KC・リョン

先週のコラムでも紹介しましたが、見所はなんといってもロマンチックウォリアーとヴォイッジバブルの対決です。これまで2度の直接対戦はいずれもロマンチックウォリアーが勝っていて、下馬評もロマンチックウォリアー有利がささやかれています。

昨シーズン、史上2頭目の香港三冠を成し遂げたヴォイッジバブルは、あえて強敵が待ち受ける2000メートル戦を選択しました。ヴォイッジバブルはこれまで1600メートル戦で14戦6勝、2000メートル戦で3戦2勝(4歳時の香港ダービーと今年2月のG1香港ゴールドカップで優勝、昨年の香港ゴールドカップはロマンチックウォリアーの2着)、そして、2400メートル戦で1戦1勝。守備範囲の広さをアピールしています。

香港ジョッキークラブ発表のレーティングはともに134ですから、この選択に無理はありませんが、2000メートルはロマンチックウォリアーの舞台。ヴォイッジバブルは前でレースを運んで勝機を見いだしたいところでしょう。

2頭の直接対決は、これが最後になる可能性もあり、見逃せない一戦になりそうです。(ターフライター奥野庸介)

※競走成績等は2025年11月21日現在

※来週はお休みします。