偉大な“同期”に追いつけ! 夏の中京開幕週を飾る東海S(G3、ダート1400メートル、27日)で、名門矢作厩舎の期待馬、ビダーヤ(牡4)が重賞初挑戦を迎える。

ダート転向後は4連勝中で、一気にダート短距離界の新星に浮上してきた。サウジCを制した同じ4歳の僚馬フォーエバーヤングの背中を追って、まずは重賞タイトルを狙う。

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短距離界のフォーエバーヤング襲名へ-。名門・矢作厩舎からニュースター誕生の期待が高まっている。その名は、ダート路線に転向後1400メートルで無傷4連勝中のビダーヤだ。

昨年5月の芝戦で初勝利を挙げたが、1勝クラスでは善戦止まりだった。もどかしい状況にピリオドを打つため、昨年末にダートへと矛先を向けた。すると、それまでの惜敗続きがウソだったかのように、圧倒的なパフォーマンスで快進撃を見せ続けている。

「兄にシャケトラ(芝の中長距離重賞3勝)がいますし、血統的な面も含めて芝でデビューしましたが、ダートで覚醒しましたね。勝ち方も良く、前走も大外を回って着差以上でした」。

砂の短距離では底を見せていない“大物”に、荒木助手も大きな可能性を感じている。

矢作厩舎の「ダート王」と言えば、フォーエバーヤングが思い浮かぶ。ビダーヤと同じ4歳馬で今年2月のサウジCを制覇。現在も世界ランク1位タイに君臨している砂王だ。ビダーヤを担当する広岡助手は「あの馬と比べるにはまだまだだし、高すぎる目標ではあるけど、頑張ってほしいね」と、愛馬の首筋をなでながら、今後の飛躍を楽しみにする。

ダート戦無傷の5戦5勝で重賞初制覇へ。この中間も順調に調教をこなしている。16日の1週前追い切りは坂井騎手がまたがり、Cウッド6ハロン85秒5-11秒4。しまいの伸びは上々だった。広岡助手は「しまいの動きは悪くなかった。これでギアが1段上がってくれれば。夏の暑さは気になるけど、条件はいいし、力はあるので」とうなずく。フォーエバーヤングとの2枚看板を目指して、まずは最初のタイトルを取りに行く。【藤本真育】