レジェンドを背に復活だ! ヤマニンウルス(牡5、斉藤崇)が待望のJRA重賞2勝目を挙げた。勝ち時計は1分22秒2。
デビュー5連勝で重賞初勝利を挙げた昨年7月小倉のプロキオンS以来の勝利を手にした。武豊騎手(56)に導かれ、余裕残しで後続に3馬身半差。鞍上は「あの時にようやく戻った」と完全復活に手応えを得た。
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ファンの熱い声援が各馬を迎える4コーナー、1頭だけ手応えが違った。多くの馬が手綱を押されるなか、ヤマニンウルスは持ったまま。坂の途中で余裕たっぷりに逃げ馬をかわすと、そのまま独走して3馬身半差、突き放した。
デビューから無傷の5連勝で昨年7月のプロキオンSを勝利。そこから勝ち星は遠ざかっていたが、再び“怪物”の足音を響かせた。武豊騎手は「久しぶりにこの馬のパフォーマンスができてとてもうれしい。いい時のこの馬の感じだったので、自信を持って先頭に立った。やっぱりこの馬は走るなと。去年の夏に勝った、あの時にようやく戻ったなと思う」と相棒の復活劇に満面の笑みを見せた。
斉藤崇師も待望の勝利に胸をなで下ろした。「このまま終わったらどうしよう…と。ずっと負けが込んでいて、馬の感じもしんどくなってきていると思った」。約3カ月のリフレッシュ放牧を挟んで立て直したことが奏功。初着用のブリンカー、1400メートルへの距離短縮もプラスに働いた。「気持ちもフレッシュになっていたし、ブリンカーで気も入っていた。ここで勝って、馬もひとつ自信をつけたと思うし、いい時のウルスに戻ってきていると思う」と安どした。
今月初めには半弟のヤマニンアルリフラが北九州記念を勝利。負けてはいられない。今後は未定だが、トレーナーは「詰め込みすぎないでいきたい」と間隔を空けて次走に臨むプランを描く。さらなる高みへ、まだ道は続く。【下村琴葉】
◆ヤマニンウルス ▽父 ジャスタウェイ▽母 ヤマニンパピオネ(スウェプトオーヴァーボード)▽牡5▽馬主 土井肇▽調教師 斉藤崇史(栗東)▽生産者 錦岡牧場(北海道新冠町)▽戦績 10戦6勝(うち地方1戦0勝)▽総獲得賞金 1億2807万2000円(同0円)▽主な勝ち鞍 24年プロキオンS(G3)▽馬名の由来 冠名+クマ(仏)

