兄の意地がある-。オールカマー(G2、芝2200メートル、21日=中山)の最終追い切りが18日、東西トレセンで行われた。2戦連続重賞2着のドゥラドーレス(牡6、宮田)は美浦坂路で軽快な動きを披露。2歳下の半妹でG1・2勝のレガレイラ(牝4、木村)とは今回が初の“兄妹対決”。待望の初タイトルをつかみ、大舞台へのステップとする。

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野望がある。宮田師がドゥラドーレスへの思いを言葉に込めた。

「ドゥラメンテの後継として種牡馬入りさせたいんです。この先はジャパンC、有馬記念まで見据えているので、ここで重賞のタイトルがほしいです」。

2冠馬の父は種牡馬としてタイトルホルダーやリバティアイランドなどG1馬を輩出。9歳で亡くなり、惜しまれた。スワーヴリチャード産駒の半妹レガレイラが先にG1を勝ったように、ドゥラドーレスも筋の通った血統。重賞勝ちはなく、G1では菊花賞4着。“未完の大器”で終わるわけには-。

だからこそ、仕上げにぬかりはない。直前は照明に照らされた美浦坂路を単走。チップをさくさくと蹴散らし、外ラチ沿いをスムーズに加速した。理想的な加速ラップで4ハロン53秒5-12秒2(末強め)をマーク。宮田師は「思惑通りの調整ができました。絶好調時に比べればトモに緩さがありますが、ひと追いごとに良くなって、8割5分から9割の出来にあります」と納得の表情を浮かべた。

イクイノックス、ドウデュースと同世代の6歳。脚部不安から、まだキャリア11戦と若さを保つ。初参戦の中山に宮田師は「外回りの今回の舞台はひょっとしたら一番ぴったりかもしれないですね」とトーンを上げた。初対決の妹とは同斤量。いわば“ハンデ”をもらう形だが「G1馬の妹に胸を借りて頑張ってほしいですし、もう1つ上のクラスに行きたいです」と力が入る。未来を開くには、兄の意地を見せるしかない。【桑原幹久】