東京・世田谷のJRA馬事公苑で23日、第50回愛馬の日のイベントが行われた。インドアアリーナでは福永祐一調教師(48)と、パリ五輪総合馬術の銅メダリスト戸本一真選手(42=JRA)のトークショーで盛り上がった。
福永師は騎手時代との違いついて「調教師になってから、馬と一緒にいる時間が増えましたね。ジョッキーの時は馬にストレスをかけないために、会わないようにしていましたから」。コントレイルはおとなしい馬だったが、主戦騎手に対してだけは耳を絞ったり、かみつこうとしたという。「調教師になって、馬ってかわいいと久々に思いましたね。(その感覚を)忘れていました」。
パリ五輪総合馬術最終日に着用した赤ジャケットで登場した戸本選手は、愛馬ヴィンシーへの思いを語った。「東京五輪(21年)は自分が特別な思いもあってそわそわしていたのですが、ヴィンシーはどっしりした馬で全く変わらず、僕を落ち着かせてくれた。普段と同じ乗り心地でした。パリ五輪(24年)の時はヴィンシーのテンションがいつもより高くて、僕が逆に普段と一緒だよと言えた」。
トークは弾み、子供たちに乗馬を教える時は、馬に乗る楽しさを伝えてほしいとともに願った。また戸本選手は、どれだけ多く合図を出したかではなく、どれだけ必要な合図を出せたかが重要と説いた。
最後に司会者に「馬とは?」と問われると、2人はこう応えた。
福永師は「生涯のパートナー。自分がこんなに馬と関わる人生になるとは想像もつかなかった。小5から1年間乗馬に通って、あまりにも苦しくてやめて、サッカーをやったぐらいですから。武豊さんを見てワンチャンなれるんじゃないかと思って、競馬学校に受かった時も全く競馬に興味がなかった。まさか調教師にまでなるとは。飽きないし、こんなにはまれる生き物はいない」。
戸本選手は「ゴールに向かって供に歩む、時にパートナー、時に恋人、時に先生」。
2人のホースマン人生はまだまだ続く。

