今年秋の褒章において、黄綬褒章を受章した横山典弘騎手(57)の受章記念セレモニーが29日、東京競馬場ウイナーズサークルで行われた。

黄綬褒章を身につけて壇上に立った横山典騎手は、息子の和生、武史両騎手から花束が贈呈され、3人で記念写真に納まった。ターフビジョンでは同騎手のこれまでの功績を振り返る映像が流れた。駆けつけた多くのファン、騎手仲間が祝福した。

横山典騎手は「このメダルを胸にしたとき、すごい重さを感じた。支えてくれた多くの関係者たちの代表で、僕が黄綬褒章をいただいたと思っている。僕1人ではなく、競馬界代表としていただいたので、すごい重さです」と実感を込めた。

受章の際には、皇居で天皇陛下に声をかけていただいたという。「本当に陛下は競馬のことをよくご存じで、ぼくがワンアンドオンリーで勝ったときにご観覧になられたこともよく覚えていらっしゃって」。同馬が制した14年ダービーは、東京競馬場で観戦されていた陛下(当時は皇太子殿下)をはじめ、馬、馬主、騎手と2月23日生まれがそろった。「『2月23日生まれが集まりましたね』という話をしていただいた。僕も『陛下がご観覧になられると聞いたときに、ダービーは僕が勝つのではないかと思いました』とお伝えしたら、『そういうことはあるのですか』とおっしゃられて。『勝負事なので、そういうことがたまにひらめくことがあります』といったお話をさせていただきました。とてもありがたいことばをいただきました」と明かした。

86年のデビューから今年で40年目。ターフビジョンでは、初勝利を挙げたときのシーンが流れた。「あのときは先に、朝の早いレースで騎乗停止になった。初勝利でうれしい半面、『残念だな、これから3週間乗れないのか』という気持ちがよぎったことを思い出して。とても40年たった感じはしないですね」と笑った。

これからも騎手人生は続く。「40年間、好きな競馬で、好きなようにやらせてもらって、ありがたいなと感じながらやっている。この先も、ここにいる仲間と少しでもいいレースが見せられるように、みんなで切磋琢磨(せっさたくま)して頑張っていきたい。今朝もウッチー(内田騎手)が勝つし、(柴田)善臣さんも勝つし、年齢はもう50オーバーなんですが、僕たちはぜんぜん若いと思っているので頑張りたい」と誓った。