14日の香港カップで起きた不審人物のコース侵入は、先月末に発生した香港の高層マンション火災について、徹底調査を求める抗議の行動だったことが明らかになった。香港の地元紙「サウスチャイナモーニングポスト」電子版が伝えている。

同紙は「香港国際競走はコース侵入者による恐ろしい出来事があったにもかかわらず、『香港競馬史上最高の一日』と評された」という記事を掲載。記事の中では「大埔(高層マンション)火災の徹底調査を求める抗議活動により、日曜日に開催された香港競馬で最も賞金の高いレース(香港カップ)は中止寸前まで追い込まれました。しかし、それでもジョッキークラブのウィンフリード・エンゲルブレヒト=ブレスゲス会長(CEO)は香港の『最高の日』の一つとたたえました」と紹介している。

記事ではG1・4競走のうち、3競走を地元の香港馬ロマンチックウォリアー、カーインライジング、ヴォイッジバブルが制したこと、前年比で売り上げは減少したものの、韓流スターのピをゲストに迎え、中国大陸からの観客数が多かったことなどを伝えた。

14日にシャティン競馬場で行われた香港カップでは各馬が3、4コーナーを走っているときに、不審人物が直線コースへ侵入し、取り押さえられていた。ブレスゲスCEOは恒例となっているメディア向けの開催の総括でコースの侵入者についても触れ、「大埔火災の悲劇を踏まえ、私たちは大きな困難を乗り越えなければなりませんでした。香港の人々の感情は依然として非常に深いものとなっています。コース上で事故がありました。その方は明らかに深い悲しみに暮れており、火災による死者についてさらなる調査を求める嘆願書を提出したいと申し出ました。今日のレースを振り返る際には、この点も考慮する必要がありますが、それでも私たちは、この日が香港競馬史上最高の一日の一つだったと信じています」と語っている。