表彰台の独占には、あと1つ届かなかった。五輪フィギュアの女子史上初、日本勢としては男子の「日の丸飛行隊」以来54年ぶりとなる金銀銅のメダル独占が期待されたが、大健闘の末に2~4位となった。

今季限りの現役引退を表明しており、五輪ラスト演技を迎えた坂本花織(25=シスメックス)が2大会連続のメダルとなる銀。17日(日本時間18日)のショートプログラム(SP)を終え、初出場17歳の中井亜美(TOKIOインカラミ)が銅メダル。4位から出た千葉百音(20=木下グループ)が4位で、米国のアリサ・リュウ(20)が頂点に立った。

日本のメダル独占は過去1度だけ。72年札幌五輪のノルディックスキー・ジャンプ70メートル級(現ノーマルヒル)で「日の丸飛行隊」として国民的人気になった笠谷幸生が金、金野昭次が銀、青地清二が銅メダルだった。

フィギュア界では女子の前例なし。男子は過去2回あり、1908年ロンドン大会のウルリッヒ・サルコーらスウェーデン勢、56年コルティナダンペッツォ五輪のヘイス・アラン・ジェンキンスら米国勢が達成していた。

一方で、複数メダル自体は日本女子として初となる快挙を坂本、中井が成し遂げて、ともに表彰台で跳びはねて喜んだ。

男子は18年平昌大会で羽生結弦が金、宇野昌磨が銀で初の1大会複数を達成。22年北京大会は鍵山優真が銀、宇野が銅。今大会は鍵山が銀、佐藤駿が銅と3大会連続で遂げていたが、女子も新たな歴史を刻んだ。

日本フィギュア界としても1大会で最多の6個も手にした。ここまで団体(銀)男子(銀、銅)ペア(金)で歴代1位タイの4個としていて、前回22年北京大会の団体(銀)男子(銀、銅)女子(銅=坂本)に並んでいたが、一気に2つ上乗せした。