静岡県富士宮市出身でパラアイスホッケー日本代表のGK望月和哉(39=長野サンダーバーズ、同県三島市職員)が16日、富士宮市の県立富士宮東高で講演会を行った。

望月は富士宮北高3年時に事故で左足を切断し、山梨学院大時代に車いすバスケットボールを始めた。30歳でアイスホッケーに転向すると、18年には平昌五輪出場。講演では、競技生活で得た経験から「平昌では最下位だったけど、『どうしてもパラリンピックに出たい』という目標を達成できて後悔はなかった。みなさんも後悔しないように、目標を持って日々、努力してください」と伝えた。

また、車いすバスケットボールやパラアイスホッケーの“体験会”も行われた。実際に望月が競技で使用する用具を身に付けた佐野隼矢(しゅんや)さん(2年)は「最初は軽いと思ったけど、時間とともに重さを感じた。自由自在に操るのは本当にすごいと思った。こういう経験をさせてもらい、22年北京五輪では特にパラアイスホッケーに注目したい」と話した。【前田和哉】