世界ランク12位の山口茜(19=再春館製薬所)は、同6位の奥原希望(21=日本ユニシス)との日本人対決に1-2で敗れ、姿を消した。

 敗れはしたものの、大舞台で強さは見せた。過去6戦で1ゲームも取れなかった奥原を相手に、第1ゲームを21-11と圧倒して奪ってみせた。「今日は最初から全力でいこうと思って。それはできた」と話すように、次々とコースに鋭いショットが決まった。

 ただ、第2ゲーム以降は要所で強烈なショットを打つ奥原に少しずつリズムを奪われた。長いラリー戦が繰り返される中で、ネットにかけるなど徐々にミスが増えていった。追いつかれて迎えた最終第3ゲームは6-11から5連続失点を喫するなど、引き離された。それでも強気に打つ姿勢は最後まで貫いた。

 試合後は悔し涙をこらえられなかった。「笑って終わることは難しかったけど、最後まで自分らしく戦えたんじゃないかなと思う」と気丈に話した。ぐっと歯を食いしばり、しっかりした口調で「次につながる試合になったと思うし、この経験は絶対次に生かしてもっと強くなりたい」と続けた。まだ19歳。悔しさは4年後の東京で晴らす。