【DeNA・浅田将汰】朗希世代の決断「今まで以上に稼ぐ」/さよならプロ野球〈9〉

引退―。プロ野球選手にとって不可避の岐路は、新たな人生への「入団」でもあります。オフ恒例の大河企画「さよならプロ野球」で、青年たちの希望の光を追います。第9回はDeNA・浅田将汰編。

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★「寂しい…」西純からのLINE

DeNAから戦力外通告を受け、現役引退を決断した浅田将汰投手(21)に1件のLINE(ライン)が届いた。

「寂しい…」

連絡をくれたのは阪神西純だった。高校3年時に選出されたU18日本代表のチームメートであり、飯塚ボーイズ時代に対戦した時から互いを意識。

“ライバル”からのメッセージに胸を熱くさせた。

浅田 わざわざ、連絡をくれて。来年、西が投げる日に甲子園に応援に行こうと思います。

◆浅田将汰(あさだ・そうた)2001年(平13)4月23日、福岡・飯塚市生まれ。小2で野球を始め、中学は飯塚ボーイズで投手。常総学院(茨城)や飯塚(福岡)の誘いを断り、打倒、秀岳館(熊本)での甲子園を目指し有明に進学。1年秋からエースとなり、甲子園には出場できなかったが3年時に日本代表でU18W杯に出場。19年ドラフト7位でDeNAに入団した。182センチ、87キロ。右投げ右打ち。

★朗希、奥川、宮城に「悔しい」

同世代の存在はライバルであり、仲間であり、刺激をくれるものだった。

高校時代から「朗希世代」と言われ、投手ではロッテ佐々木朗、ヤクルト奥川、オリックス宮城、阪神西純がすでに1軍で活躍。

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兵庫県出身。報徳学園、関大を経て、2007年に日刊スポーツに入社。
野球部に配属され、同年12月までアマチュア野球担当、 2008年から11年まで1期目の巨人担当、2012~13年まで西武担当(2013年はWBC担当)、2014~16年まで2期目の巨人担当、 2017~18年までアマチュア野球担当、2019~20年まで3期目の巨人担当、2021年は遊軍、2022年からDeNA担当。
身長169・5センチ、体重58~63キロをいったりきたり。