初日は強風でベテラン選手には厳しいコンディションだった。

1予2Rを走った和田健太郎は「ヤバかったです。バックでどーんと風が来てきつかった…。足をためてホームでカマすパターンが決まってますよね」と分析した。最後に「大変です…」の一言に重みがあった。

同じくベテランの浅井康太は、欠場した藤井侑吾の代わりに開会式で敢闘宣言をした。「(18年の)四日市の全日本選抜以来ですよ。1度は辞退しましたが『みんなで頑張ろう』と思って引き受けました。緊張した」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。


ヤマコウ(右)は地元の中部勢をリードする浅井康太に期待
ヤマコウ(右)は地元の中部勢をリードする浅井康太に期待

今節、地区別で中部の参加選手が一番少ない。中核を成す浅井は、前場所の静岡G3で新山響平の番手を2度回った。参考になるところがたくさんあったようだ。

「初日特選は真杉にたたかれ、決勝はその経験を踏まえて踏み直すタイミングが変わった。あとは新山のダッシュや踏み直しを今後、対戦する時に生かしたい」と感じたようだ。

私は中部の層が薄いことに慣れすぎて、地元地区の後輩が優勝するうれしさを忘れていた。しかし、昨年末ヤンググランプリで纐纈洸翔が優勝して、その喜びを久々に思い出した。

それは浅井も同じだったようで「昔は自分のことで精いっぱいだった。この年になって後輩が優勝することをうれしく思った。そのためにも層を厚くしたい」との思いが強くなった。

2予6Rは山口拳矢と走る。「中部が2人しかいないので信頼できる走りができれば…」と締めくくった。弱小中部軍団の頑張りに期待する。(日刊スポーツ評論家)