ヤンググランプリ(YGP)から始まる前半戦の焦点は、今日28日競輪場入りするGPメンバーのコメントだろう。その中でのYGP。注目はGP選手に集まるだろうが、若手の走りをしっかり注視してほしい。競輪祭の新人王戦を経て、今は一発レースで覇者を決める。若手は自分の現在地を知る舞台でもある。
前検日の集合写真は世代が近い選手が集まったが、西田優大は同期会のようなノリから1歩引いた印象だった。細切れ戦で本線を絞りづらいが、私は彼の戦歴を高く評価している。7月の小松島G3優勝は、無警戒を突いたまくりだったが、勝ち上がりのインパクトは大きかった。私自身、脚力は認識していたが、優勝インタビューでの穏やかな語り口が意外だった。
その後「西田優大」の名前が一気に広がり、その後のG1オールスターでは1予から警戒されるようになる。トップスピードの領域が分かり、今は「プロの壁」に当たっている印象だ。
突っ張り先行をする時もあれば、番手を回る時もある。「勝てる戦法がベスト。先行にこだわりはない」という言葉に、競輪脳の柔軟さを感じる。「ロードをたくさん走っていたわけではないので、自分で競輪を覚えた」の言葉にセンスを感じた。地元の広島G3は「番手のレースや、最終日の先行もあまり感触は良くなかった」と振り返っていた。
今回のYGPは、積極的に駆ける選手が見当たらない。駆けるリスクと待つリスクをてんびんにかけながらレースは進む。この局面でのレース判断は西田が一枚上と読んだ。(日刊スポーツ評論家)























