毒島誠(40=群馬)がイン完勝で念願のグランプリ制覇を成し遂げた。
毒島のSG優勝は通算9度目。群馬支部のGP制覇は山崎智也(引退=12、15年)以来、9年ぶり2人目。優勝戦の行われた22日は愛妻の誕生日。最高のバースデープレゼントを届けた。
2着は桐生順平。3着には茅原悠紀が入った。
毒島がファンの大歓声に包まれて真っ先にゴールインした。両手で大きなガッツポーズを作りながらピットに引き揚げると、土屋智則、長田頼宗らが満面の笑みで出迎えた。ウイニングランでは、雄姿を見届けようと満員のファンから声援を浴びた。ボートレーサーの頂点に立った者しか分からない絶景を、ようやく体感できた。
一瞬、ヒヤリとした。1Mを先に回ったが、「ハンドルを切り直してしまった」。差して迫る桐生順平を懸命に振り切り、2Mを先に回ると独走態勢を築いた。「エンジンが良くて、本当に良かった。1Mは緊張でしょうね。勝てたのでOKです」と最高の笑顔を見せた。
GPでは過去に6度の優出も優勝なし。昨年、一昨年はトライアル1stで敗退。2ndからの出場を目標に掲げ、賞金ランク2位で参戦。期する思いはあった。2nd1回戦前の会見で「優勝するつもりで来ている。かなり前から準備はしている」と覚悟を口にした。1回戦を逃げ切ると、2回戦は2着、3回戦は逆転の3着。そしてファイナル1枠から快勝。過去の反省を全て糧にした。
22日は幸美夫人の誕生日&結婚記念日。黄金のヘルメットという最高のプレゼントを贈ることができた。「いつも本当に支えてもらっている。妻に感謝です。いいプレゼントになりました」と、また笑った。来年に向けては、「GPを取れたので、自然体で臨める。1走1走、自分らしいレースをしたい」。頂点に立っても、とことん謙虚。25年も地道に精進し続ける。【網孝広】
◆毒島誠(ぶすじま・まこと)1984年(昭59)1月8日、群馬県生まれ。92期生として03年5月桐生でデビュー。初優勝は06年9月鳴門で通算80度。G1優勝16度。SG初優勝は13年9月丸亀メモリアルで通算9度目。グランプリは11度目の出場で初制覇。同期に吉川喜継、安達裕樹、松村敏ら。162センチ、52キロ。血液型B。































