日本は12日午後7時10分から、埼玉スタジアムでの2022年ワールドカップ(W杯)カタール大会アジア最終予選B組第4戦でオーストラリアと対戦する。1勝2敗の勝ち点3で同組3位の日本は、勝ち点9で首位に立つオーストラリアに対し、勝利だけが求められる。

国際サッカー連盟(FIFA)ランキングは日本26位、オーストラリア32位。過去の国際Aマッチ通算対戦成績は日本が9勝9分け7敗と勝ち越し。アウェーでは3勝3分け5敗と黒星が先行するが、ホームでは8試合で4勝4分けと負けなしとなっている。

勝ち点3獲得のキーマンになりそうなのが、0-1で敗れた7日のサウジアラビア戦で出場停止だったMF伊東純也(28=ゲンク)。右サイドを主戦場とするアタッカーは9月7日の中国戦でFW大迫の決勝点をアシストしたように、快足を生かした突破が期待される。「自分の良さをしっかり出して相手が嫌がることをしてチャンスをつくれればいい」と、攻略のイメージもふくらんでいる。

一方のオーストラリアは伊東が相対する左サイドの攻撃が強みの1つ。FWメイビルのスピードは脅威で、左サイドバックのDFベヒッチも積極果敢に攻め上がる。7日のオマーン戦では流れの中から計19本のクロスを放ったが、左からが右の倍以上の13本を占め、アタッキングサードでのドリブル突破も右3回に対して左からは9回を数えた。

相手の強みのサイドを自陣に押し込める意味でも、伊東の持ち味である縦への突破や、中に切り込んでのシュートなどゴールに直結するプレーが期待される。森保監督体制では23試合5得点、6アシストはMF南野と並びチーム最多。その快足アタッカーに引っ張られるように右サイドバックのDF酒井がチーム3位の5アシスト。同サイドの攻防が勝敗を左右する。

<森保体制でのアシスト数>

6 伊東純也

〃 南野拓実

5 酒井宏樹

4 中島翔哉

〃 大迫勇也

3 長友佑都

〃 室屋 成