J2アルビレックス新潟のMF高木善朗(28)が今季アシストランク首位を独走する8アシスト目をマークした。5日のアウェー大宮戦(3-2)の前半15分、左CKからDF早川のJ初ゴールと同時に2試合連続で先制点を演出した。出場12試合で8アシスト。このままのペースならシーズン終了時には28アシストに到達する計算。J2が現行の22チーム制となった12年以降、19年の柏FWクリスティアーノが記録した年間最多18アシストを大幅に更新する勢いだ。

新潟の通算アシスト5傑
新潟の通算アシスト5傑

1-2とされた後半29分にも巧みなヒールパスで、MF本間の同点ゴールの起点になった。その3分前には布陣変更でトップ下から中盤のインサイドハーフにポジションを移しており、途中出場のMF星とともに背番号10とより密接に連動した。アルベルト監督の采配によって、高木のパスだけでなく、本間のドリブル、星のアグレッシブさなど選手個々の能力が最大限に発揮され見事に逆転勝利を収めた。

勢いに乗る高木の新潟でのリーグ戦通算アシスト数は21回目。サイドを疾走した左のMF鈴木慎吾(32回)、右のMF寺川能人(29回)に次ぐクラブ歴代3位に進出した。今季は得点数もチーム最多6点。絶好調のチャンスメーカーが首位快走の原動力として、目に見える結果を残し続けている。【石川秀和】

山形戦で高木は先制点を決め、ガッツポーズ(4月11日、NDスタ)
山形戦で高木は先制点を決め、ガッツポーズ(4月11日、NDスタ)