大久保がハリルにも呼ばれた-。日本サッカー協会は7日、国内組を対象にした日本代表候補合宿(12日から2日間、千葉県内)のメンバー28人を発表した。Jリーグ2年連続得点王のFW大久保嘉人(32=川崎F)が昨年6月のW杯ブラジル大会以来の“復帰”を果たした。6月開幕の18年W杯ロシア大会アジア2次予選を見据え、最年長32歳のFWが、再び日本を背負って戦う可能性が出てきた。
大久保が呼ばれた。発表されたメンバーに3年連続得点王を狙う32歳の名があった。この日、東京・文京区のJFAハウスでスタッフ会議が行われた。バヒド・ハリルホジッチ監督(62)が視察のために滞在している欧州との時差を考慮。夜明けを待って了解を取り、午後5時に28人が公表された。
配布されたリストの、FWの一番上に「大久保嘉人」。3月の親善試合2試合に呼ばれたメンバーも含めて、計51人の最年長となる32歳10カ月が名を連ねた。9日に日本に戻る予定の指揮官にかわり、霜田技術委員長は「チームでも結果を出している。呼ぶに値する選手だということです」。選出は当然といわんばかりの表情で簡潔に説明した。
6月で33歳、大舞台の18年W杯ロシア大会では36歳になる。3月に船出したハリルジャパンは、いきなり35歳のMF遠藤(G大阪)を選外とした。その時の会見でハリルホジッチ監督は「私はW杯ロシア大会の準備のために日本に来ている」と説明。世代交代を推し進める強烈なメッセージを発していたが、視察した2試合で、目の前で計3点決めた大久保の得点力は無視できなかったようだ。
その1カ月半前の会見で、指揮官が手にしていた紙には大久保の文字があった。「もしある試合で彼が必要なら、もちろん呼ぶ」と話していたが、今回は試合ではなく候補合宿。関係者によればスタッフ会議の中で「若い選手と今のうちに絡ませておいた方がいいのでは」という意見が出たという。ロシアを目指すW杯予選、日本の切り札として、再び大きな期待を背負うことになりそうだ。
サプライズ選出されたW杯ブラジル大会のメンバー発表から約1年。また指名を受けた。この日川崎Fは練習がなく、取材対応もなかった。「次のW杯は36歳、まだやれる。もちろん代表を狙っているし、やり続けるだけ」と話していたJ屈指の点取り屋が、ロシアを目指すハリルジャパンの武器として加わる。【八反誠】

