日本代表FW本田圭佑(28=ACミラン)が独自の価値観で世相を斬った。5日、千葉・秋津の海外組合宿に合流。汚職問題でスキャンダルにまみれる国際サッカー連盟(FIFA)のブラッター会長の辞任に触れ「おとこ気がある。日本の管理者も見習った方がいいんじゃないですか」と、本田らしいコメントを吐いた。同会長が再選された直後に辞任を決断した素早さを念頭に、責任を取らずにポストにしがみつく日本社会の風潮をチクリと刺した。

 チームに合流した本田はブラッター会長の辞任に話題が及ぶと「細かい内容はどこまでが真実か分からない」と前置きして持論を展開した。

 本田 単純に(会長を)批判されている人が多かったですけど。ここで辞めるおとこ気。日本の管理者も見習った方がいいと思うような辞め方ではあるんじゃないですか。潔いというか。簡単ではないんじゃないですか。あのポジションを簡単に辞めるのは。よほどのポジションですからね。

 日本の社会には、地位にしがみつきたいがために責任を逃れ、見苦しいほどの延命を図る権力者が山ほどいる。国内の政財界で、同様な事案が日々ニュースになっているのが実情だ。FIFAの最高権力者が、5期目の当選を決めたわずか4日後に地位を手放した部分を例に挙げ、日本のあしき管理者をチクリと刺した。

 トレーニングでは23分間走、ダッシュ、インターバル走など約1時間にわたり汗を流した。約2週間の合宿になるが「体を整えるところから始めさせてもらえるのはなかなかない。逆に調整のミスは許されない緊張感がある」と気を引き締める。W杯ロシア大会の2次予選で格下のチームとの対戦になるが「内容にもこだわらないと。こういう時の方がより完璧を求められる部分で難しい」と見据える。チームでは主将のサポート役も買って出ている。社会情勢をズバリと斬った本田が、新チームをけん引する。