東京オリンピック(五輪)イヤーを迎え、Jリーグも21日に開幕した。日刊スポーツでは「五輪チェック」と題し、国内外の主な東京五輪代表候補選手の出場記録を随時掲載。気になる選手をピックアップし、最終メンバー入りへしのぎを削る若武者たちに迫る。第1回では、スペイン1部マジョルカのMF久保建英に注目。21日のベティス戦で今季2点目となるゴールに加え、アシストも記録した。

久保が会心のプレーを見せた。ベティス戦ではリーグ6試合ぶりとなる先発。訪れたチャンスをものにした。1-1の前半27分にアシストを記録。さらに後半25分に利き足ではない右足でゴールを決めた。昨年11月10日ビリャレアル戦以来となる今季2点目。五輪イヤー初得点。全3得点に絡んだ。

残留争いをするチームにあって、守備重視の中、途中出場が続いていた。久々の先発で“1発回答”といえるプレー。「これで次も試合に出られると思う。こうやって結果で示していくのが一番。毎試合毎試合、生き残って、チームの助けになれたらいいかなと思います」と話した。

得点機を作る、利き足とは逆の足でも点を取る。前線の選手に求められる仕事を1人でこなした。出場してもボールがなかなか入ってこない時間帯も少なくなかったが、攻撃の中心になれることを証明した試合にもなった。五輪では日本の攻撃の核として活躍が期待される。ベンチを温める時間が増え、漂いかけていた停滞感を吹き飛ばした。【岡崎悠利】