柏の吉田達磨監督(41)の今季限りでの退任が発表されてから一夜明けた29日、吉田監督、MF大谷秀和主将(30)とFW工藤壮人(25)がそれぞれ現在の心境を明かした。

 吉田監督 残念でしかない。良い成績とは思ってないですけど、成績不振と思っていたわけでもないし、言われたわけでもない。(第1ステージから)順位も上がり、チームが成長している途中でしたから。(退任については)選手には(報道等が出る前に)僕の方から伝えたかった。とにかく選手たちとの信頼関係、僕らの仲が遠のかないようにしたい。それが唯一の最後の希望です。自分自身の今後? 僕らはサッカーで生きている。これから先もサッカーはやり続けます。

 大谷 監督が代わるというのはタツさん(吉田監督)だけの問題じゃない。自分たちに大きな責任がある。ピッチで結果を出せなかったことが、選手として恥じるべきことだと思います。タツさんの人間性は十分理解しているつもりですし、この年齢になっても成長させてくれる、そういうものを気付かせてくれて非常に感謝しています。

 工藤 気持ちの整理がつかない。何とも言えない感情です。社長が言うまで信じられなかった。今言えるのは残りの試合で全力を尽くすこと。残りの練習でも僕自身、監督やコーチ陣、今いる選手からいろんなものを吸収して成長しなければならない。残りの試合…もちろん元日(天皇杯決勝)までやるつもりです。恩返しじゃないですけど、ゴールという形でタイトルを取れるように全力を尽くしたい。