初優勝を狙った国学院久我山は、夏の全国総体覇者の東福岡に敗れ、準優勝に終わった。

 国学院久我山は中盤のMF名倉巧(2年)、MF知久航介(2年)、MF鈴木遥太郎(3年)の3人が、相手に執拗(しつよう)なマークを受け、パスサッカーを封じられた。前半のシュートは1本。後半は5本のシュートで反撃するも、相手にサイドを破られて失点を重ね、完敗した。

 FW渋谷雅也(2年)は「相手が強すぎた。前も向かせてもらえなかった。点差ぐらい、実力の差があった」と完敗を認めた。就任1年目の清水恭孝監督(42)も「力の差があった」としながらも「ここまで良く勝ちあがってくれた。成長を見せてくれた」と選手の健闘をたたえた。

 平日の練習は2時間、朝練習の禁止など、文武両道を貫く久我山スタイルで、準優勝と新しい歴史を刻んだ。夏の全国高校総体で明徳義塾に1回戦で逆転負けしたが、今大会は今まで1度も勝てなかった前橋育英を破り、優勝候補の青森山田も逆転で下した。DF宮原直央主将(3年)は「この結果は後輩たちの自信になったと思う。日本一をとってこの悔しさを晴らしてほしい」と話した。