日本サッカー協会の新体制発足に伴って副会長に就任した元日本代表監督の岡田武史氏(59)が1日、東京都内で記者会見し、積極的に意見や提言をしていく意向を示した。オーナーを務めるFC今治との兼ね合いで、当面は常務理事会と理事会に出席するだけの活動となるが「やれる限りのことをやっていきたい」と抱負を語った。

 岡田副会長は熱っぽく抱負を述べた。

 -協会での役割は

 岡田氏 理事会、常務理事会で全般的に意見を言う。会長からは多様性が大事で、思い切って言ってほしいということだった。

 -日本のサッカー界や代表をどう見ているか

 岡田氏 この前の試合(ワールドカップ予選)は素晴らしかった。着実に進歩している。サッカー界全体は停滞期の感もある。Jリーグができて二十余年。マンネリもあるのでは。つくった人の心に戻って見直すのも大事。

 -経営者でもある

 岡田氏 代表監督のとき、お客さまに心からありがとうと思ったことはなかった。この野郎と思っていた。でもFC今治で1000人以上の方が来てくださったとき、初めて心から感激した。サッカーをやればいいだけじゃない。利害関係者を全て巻き込んで初めてフットボール。59歳にして気付いた。

 -目指す組織は

 岡田氏 中国で監督を引き受けたのも、サッカー仲間というくくりなら何かできると思ったから。くさいかもしれないが、世界平和に貢献できる組織になればいい。