ノリノリのブラジリアンが、助っ人FW対決で母国の敵を討つ。北海道コンサドーレ札幌のFWヘイス(28)が12日、自身初の4戦連続ゴールを予告した。この日、チームは札幌・宮の沢で全体練習を行い、次節16日ヴィッセル神戸戦(神戸ユ)へ向けて、9対9プラス1のミニゲームなどで調整。前節3戦連続得点を決めた背番号11は「日本に来てから一番の状態。4試合連続得点を取りにいける気がする」と、クラブ史上4人目の快挙達成へ自信をにじませた。

 過去に経験したことがないほど、心身ともに充実している。「今までは自分がレギュラーとしてプレーすることしか考えていなかったけど、今は違う。謙虚さを忘れず、精神的にもコントロールできていることが、自分の成長につながっている」と話す。欧州時代、薬物使用や飲酒運転などで騒がせた“問題児”は、もう、どこにもいない。

 ブラジル人として“ミネイロンの惨劇”を忘れていない。次節の相手、神戸の元ドイツ代表FWポドルスキとの対決が、闘志に火を付ける。母国で開催された14年W杯準決勝で、ブラジルはドイツに1-7と歴史的な大敗を喫した。「あの日は悔しさで頭の中がいっぱいだったよ。今週末の試合(札幌対神戸)では、ドイツではなくブラジルが勝ったらいいな」と、ニヤリ。敵討ちの先に、白星が付いてくると信じている。【中島宙恵】

 ◆札幌のJ1での4試合以上連続得点 98年FWバルデスの5試合連続(5月5日神戸戦~8月1日広島戦)が最多で、4試合連続は01年FWウィル(8月18日FC東京戦~9月15日清水戦)と、08年FWダビ(10月26日川崎F戦~11月30日名古屋)がいる。ヘイスが次節で達成すれば、9シーズンぶり4人目。