<H組「お国柄」チェック 関学大・藤井教授が解説>
世界の話題をお届けする「ズドラーストヴィチェ!(ロシア語でこんにちは)」の第6回は、ワールドカップロシア大会で日本が入る1次リーグH組のお国柄に迫ります。中でもFIFAランクが最も高い10位のポーランドに注目。両国友好に尽力する日本ポーランド協会関西センター代表で、関学大経済学部の藤井和夫教授(67)は、経済的な成長から自信を深めている国だと解説した。
藤井教授によるとポーランドは国家がなかった間は自分たちの生活、文化を自らの力で守った。そのためあまり人を頼らない「個人主義」の一方、「危機的状況になれば熱血的になる」と解説。人々が離散集合を重ねた苦難のバックボーンを超越する存在の1つがサッカー代表チーム。選手たちは国章の白いワシを刻んだユニホームの下に団結し、過激な応援で知られるサポーターもまとまる。
また中世、周辺国は王が絶対的な支配力を持つ絶対王政だったが、ポーランドは「シュラフタという貴族の力が強かった名残があり、プライドの高さにつながっている」。貴族の文化の影響が市井に反映している例がレディーファーストで「あいさつでひざまずいて女性の手にキスする習慣がいまだ残る」という。男性は日常的に女性の荷物を持ち、ドアを開けるという。
一方的な支配に反発した貴族のプライドは第2次世界大戦時、情勢不利の中でナチス・ドイツと戦った「ワルシャワ蜂起」にも一端が垣間見えるという。結果的にワルシャワは壊滅するが、母国のため抵抗した「情熱を持っている」国民性だと語った。【小杉舞】



