J3アスルクラロ沼津に頼れる男が戻ってきた。昨季リーグ戦31試合に出場したDF尾崎瑛一郎(33)は3月3日の練習中に、左ひざ内側側副靱帯(じんたい)を損傷。開幕直前のケガで、約3カ月の離脱を強いられたが復帰した。出場こそなかったものの、10日の前節鹿児島戦では今季初のベンチ入り。「すでに痛みもなく、不安はありません」と完調宣言だ。

 長期離脱中の率直な思いを口にした。「年齢も関係しているのか、当初の予想よりも長引きました。見えないところで焦りもあったと思います」。それでも意識的にフィジカルトレーニングの量を増やすことで、心肺機能やコンディションの維持に努めた。「待っていてくれる人がいることが、自分のモチベーションでした。鹿児島戦でもたくさんのサポーターから声をかけてもらいました」。

 次節は17日、ホームで群馬と対する。チームは現在3戦連続無得点で勝ちなし(2分け1敗)だが「バランスよく戦えています」。その上で「ホームなので、より積極的にプレーしないといけません」。昨季主将を務めた闘将が戻り、勢いづくチームは勝ち点3を目指す。【古地真隆】