ベガルタ仙台のMF中野嘉大(25)が、自慢の高速ドリブルで古巣を打ち砕く。チームは24日、東京都内のグラウンドで今日25日のアウェー川崎フロンターレ戦へ向け最終調整を行った。中野は捻挫した右腕にテーピングを巻きながらも、軽快な動きで先発出場をアピールした。完全移籍を果たした昨季から、中野はリーグ戦で4ゴールを挙げているが2分け2敗。今度こそ、勝利に直結するゴールでチームを4連勝に導く。

ワールドカップ中断明けから乗りに乗っている。天皇杯の大宮戦で勝ち越しゴールを決めて以来、公式戦3ゴール、2アシストと止まらない。練習を終えた中野は「ボールを持たれる時間帯が多くなると思うので、まずは守備からですが、カットインだったりドリブルで仕掛けて点に絡みたい。みんなの特徴も分かっているし、自分が上回っている部分を出して相手の裏を狙っていきたい。明日は点を取りに行きますよ」と宣言した。

仙台渡辺晋監督(44)は「アグレッシブに仕掛けられるし、ドリブルでボールを運べる数少ない貴重な存在。昨年は川崎F戦となると鬼気迫る表情で目の色が変わっていましたが、今年は力みもないのでいいんじゃないですか」と期待を寄せた。