アビスパ福岡はまたも決定力不足に泣かされ、スコアレスドローに終わった。シュート15本、直接FK23本など攻め立てたが、相手の堅守を崩せず2戦連続無得点。試合終了の瞬間、消化不良のサポーターから「それでもプロか」などと厳しい言葉が飛んだ。

前節8日松本山雅FC戦の完封負けから中3日で攻撃に修正を加えたはずだった。移籍後初先発のレオミネイロ(28)とドゥドゥ(28)のブラジル人2トップに期待が寄せられた。だが井原正巳監督(50)は「前線にボールを運ぶ形がうまくいかず、押し込めなかった」と言う。

レオミネイロは「点を取るチャンスはあったが、いいところにボールが入らなかった。フィニッシュの精度を上げられるように取り組みたい」と反省しきりだ。得意の横浜FC戦で昨年からカード3戦連発を狙ったFW石津大介(28)も不発に終わり「前(攻撃陣)の責任。勝ち点3を取らないといけない試合だった」と、勝てば3位浮上が可能だった大事な試合の不発を悔やんだ。

中3日で16日ジェフ千葉戦へ、ボランチのMF鈴木惇(29)が「前回と同じ(攻撃の)課題が出た」というミスを繰り返してはいけない。