北海道コンサドーレ札幌MF深井一希(23)が自己記録更新でシーズンを走りきる。前節20日湘南ベルマーレ戦で今季25試合目の出場を果たし、16年(当時J2)のシーズン自己最多に並んだ。次節28日アウェー名古屋グランパス戦に出場すればキャリアハイだ。プロ6年目で5度、両膝の手術で長期離脱しただけに「(ペトロビッチ)監督が気を使って少しでも疲れが見えたら代えたり、気づかいながらやってもらって、ここまで来られている」。23日の札幌・宮の沢での練習後、感慨深げに話した。

昨年負った左膝前十字靱帯(じんたい)断裂の影響でシーズン前半、4試合ベンチを外れ、試合中は疲労が見えると交代が続いた。今季初めてフル出場したのは出場22試合目の鹿島アントラーズ戦だった。「普通だったら90分(のプレーに)不安のある選手を使わない。ミシャさんだから使ってくれている。感謝したい」。

オフ明けのこの日も別メニュー。痛みと向き合いながらうまく過ごし、シーズンは残り5試合だ。次節、引き分け以上でクラブ初の2年連続J1残留を決めるチームの中心としての自覚がある。「全勝するつもりでやるだけ」と気合を入れていた。【保坂果那】