現役早大生が、残留争いの名古屋グランパスを救った。初先発の相馬勇紀(21)が後半8分、頭でたたき込む決勝ゴール。「使ってくれたからには、思い切りやってやろうと。(ゴールは)自分でもびっくりするぐらい反応できた」とあどけなさの残る童顔をほころばせた。

名古屋への入団が内定した今年5月、強化指定選手として登録された。早大生と二足のわらじ。大学のリーグ戦を4日に終えたばかりで、中1日の強行軍だった。「アシストは多いが、得点が自分の課題。ゴールの近くを意識したのがうまくつながった。中1日と言われるが、結果しか考えてなかった」と力強い。

165センチ、66キロと小柄だが、風間監督は「言うことない。もっと練習すれば今以上の選手になる」と期待する。ヴィッセル神戸戦から中2日のアウェー戦だったが、連敗を2で止め降格圏脱出の15位に浮上。現役早大生がまさに救世主となった。