J1ベガルタ仙台は24日、仙台市内で取締役会を行い、西川善久社長(70)が広告収入増を強化する計画を明かした。

18年度の2年ぶり赤字を報告。約440社でJ1でも数はトップクラスだが「収入増は昨年以上に頑張らないといけない。営業推進室を新たに作りまして、宮城県や東北以外の全国スポンサーを開拓していく」と言及。「ユニホームにも、まだ入っていないところもありますからね。19年度には1億数千万円を獲得できればいい」と目標を定めた。

予算規模はJ1平均の約40億円に対し、仙台は19年度予算で30億円に満たない。「予算規模はJ1最低クラス。チームとしての目標はリーグ戦5位以内。ルヴァン杯、天皇杯はタイトル奪取。そのためには戦力強化が最優先」。

今季からクラブマスコット「ベガッ太の妹」も新たに登場する。公募した名前も2000件以上集まり、2月23日のホーム開幕浦和戦(ユアスタ)で発表される。新グッズ発売も予定され、グッズ販売の増収にも期待が集まる。

今季でクラブ創設25周年。10年のJ1再昇格後、10季目を迎え、定着と言っていい。同社長は「次の25年に向けて、中長期的なビジョンを考えていくべき。まずは予算規模30億円超えが直面する大きな課題」。地方クラブから全国規模へ飛躍するためにも、広告価値を高める好成績が必須となる。【鎌田直秀】