静岡学園は東海大静岡翔洋戦でともに無得点のままPK戦へ。5-3で退け、4連覇に王手をかけた。決勝は今日17日、愛鷹広域公園多目的競技場で午後1時30分開始。

静岡学園GK北口太陽(2年)が、勝利の立役者になった。延長戦でも決着がつかずにPK戦へ突入。相手2人目のキックに対し、左下に跳んで枠外にはじき出した。「PKは得意。キッカーの軸足を見て、コースを予測しました」と胸を張った。先攻の同校は5人全員が決めて、決勝進出を果たした。

身長は172センチ。GKとしては小柄だが、サイズ以外の部分で勝負している。足元の技術が高く、キックの種類も多彩。「身長が低い分、どこで目立とうか考えている。前の選手に気持ち良くプレーしてもらえるように意識しています」。自身の持ち味を生かすため、大阪市から同校への進学を決めた。ボールを保持して攻めるスタイルの中、最後方からチームの攻撃の起点となっている。「11人目のフィールドプレーヤーのつもりで戦っています」と、攻撃面での貢献度も高い。指揮を執る斎藤興龍(おきたつ)コーチ(40)は「努力している姿を見ているので、うれしいです」と活躍に目を細めた。

4連覇まであと1勝。守護神は「まずは守備から。自分たちのサッカーをすれば勝てる」と、攻守両面からチームを支える決意だ。【古地真隆】