アルビレックス新潟レディース(L)は、INAC神戸に0-1で敗れた。今季初黒星で、開幕からの連勝は2でストップした。開幕から続けてきた無失点試合も3試合目で止まった。0-0の後半9分にMF増矢理花(23)にゴールを許し、1点のビハインドを挽回できなかった。

持続していた集中のわずかな空白を、新潟は突かれた。0-0の後半9分だ。INAC神戸のDF高瀬愛実(28)の左クロスを、ニアサイドのMFイ・ミナ(27)がスルー。意識がニアサイドに集まった隙を突かれて、中央からMF増矢にゴールを許した。GK平尾知佳(22)は「ニアでつぶれて(ボールが)流れ、ファーへの反応が遅れてしまった」と、失点を悔やんだ。

奥山達之監督(43)は言う。「たった1回のチャンスにやられた。やられていると感じたのは、あの1回だけ。それがサッカーの怖さ」。前半は耐えた。両サイド深く侵入され、サイドを起点に揺さぶられた。しかし、我慢した。「守備はすごく良かった」と指揮官は話す。ところが、後半の立ち上がりに攻勢をかけ、攻撃の歯車がカミ合ったときに隙が生まれた。

もっとも、下を向く選手は1人もいなかった。MF上尾野辺めぐみ(33)は「結果は残念だけど、ネガティブになるような試合ではない」と言った。「ポジティブな部分も多かった」とMF阪口萌乃(26)も、違う言葉で敗戦からの手応えを話した。一瞬の空白を突かれたが、組織的な守備は貫いた。シュート1本に終わったが、攻撃の形は何度も作った。MF上尾野辺は「縦パスやワンツーで相手をはがすことはできた。最後のクロス、ラストパスの精度を高めなければいけない」と言った。次節浦和戦は、カップ戦2試合をはさんで21日。新潟は、カップ戦をこなしながら攻撃の精度を磨いていく。【涌井幹雄】