J3藤枝MYFCの元日本代表FW森島康仁(31)が2得点を奪い、AC長野パルセイロ戦の2-0勝利に貢献した。

チーム全体がアグレッシブな姿勢を見せ、チャンスを作り始めた後半22分。中盤でボールを奪い、カウンターに転じたMF水野泰輔(25)からのパスに、森島がペナルティーエリア内の左から右足で合わせた。右のサイドネットを揺らし、先制点をゲット。続く後半33分には、MF安藤由翔(27)のクロスに頭から飛び込み、追加点を奪った。控えめにガッツポーズをした後、会心の笑顔。チームメートの歓喜の輪に加わり、ホームのファンを喜ばせた。

Jリーグでは大分在籍時の13年8月31日の清水戦以来、6年ぶりとなる1試合2得点。今季5得点となり、得点ランク2位タイに浮上した。得点感覚を取り戻すためにJFLも経験した苦労人は「1点は取れても、2点目を取れないのが課題だったので、取れて良かった」と笑顔を見せた。

この日の勝利で、チームは暫定ながら首位に立った。「優勝はクラブの使命」と話す森島は、J3制覇に向けて、ファンの力強い応援を求めた。「(今日は)長野の方が、サポーターの数が多かった。今後、藤枝の方が多くなって、盛り上がれば優勝に近づく」。藤枝市民と一丸になり、頂点を目指す。【和田憲明】