清水エスパルスはアウェーでガンバ大阪と対戦。

清水は、前半45分にセットプレーから先制を許すも、後半17分、FWドウグラス(31)が同点FKを決める。しかし、直後に立て続けに失点し1-3で敗戦。最終節の第6節を残し、1次リーグ敗退が決まった。

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清水は序盤から押し込まれた。相手のパスワークに翻弄(ほんろう)され、終始劣勢の展開。前半19分に自陣左サイドを崩され、ピンチを迎えた。G大阪FWアデミウソンにエリア内からフリーでシュートを打たれ、GK西部洋平(38)が体を張ってゴールを死守。「失点しないことが大事」と話していた守護神がビッグセーブを見せた。

だが、耐えきれなかった。同45分、G大阪MF藤本が蹴ったCKからDF三浦にヘディングで決められ、先制点を献上。清水でのプレー経験がある2人のホットラインでゴールを許した。4月のホーム対戦時も全く同じ形で失点。集中力を保ちながら相手の攻撃をはね返していただけに、前半終了間際の失点は精神的ダメージも大きかった。「勝つためには、いい守備をしなければいけない」。粘り強い守備を求めていたヤン・ヨンソン監督(58)のゲームプランも崩れた。

後半は指揮官も勝負に出た。同12分、FWドウグラスとMF六平光成(28)を同時に投入。攻撃的な選手2人を入れると、采配が当たった。同17分にドウグラスが左足で直接FKを決めて同点。ブラジル人助っ人の今季初ゴールで試合を振り出しに戻した。だが、喜びも一瞬だった。3分後に失点すると、直後の22分にも自陣右サイドを崩されて追加点を献上。一時は追いつきながら、リーグワースト22失点の守備がまたしても崩壊した。公式戦は3連敗で、1次リーグ敗退も決定。浮上の兆しが見えてこない。【神谷亮磨】