東海大札幌は5発快勝で3年ぶりに4強入りした。背番号10のFW石黒尚(3年)が、3戦連続となる今大会4点目の先制ゴール。前半39分、右足を伸ばし、つま先で絶妙ループシュートを決めた。「GKを冷静に見ることができて打てました」と振り返った。

3戦29得点の攻撃陣をけん引する。誰より走る運動量とセンスを持つ。この日はFW、左サイド、インサイドハーフをこなした。スピードを上げても保てる足元の技術に、石塚公二監督(41)からは「何でもできる。背番号10番にふさわしい」と信頼されている。

武器のドリブルは遊びながら鍛えられた。4人兄弟の末っ子。幼い頃から近所の公園で4学年以上の兄たちと一緒にボールを追いかけた。今でもフットサルをする仲だ。「家族を全国に連れて行くのは今回がラストチャンス。頑張りたい」。初の全国を狙う。