3位横浜F・マリノスは湘南ベルマーレに3-1で勝利し、首位FC東京と2位鹿島アントラーズとの勝ち点1差をしっかりと保った。

ポステコグルー監督は先発させたFW3人がそれぞれ得点しての勝利に「スタートからストロングな部分、いいパフォーマンスが見せられた」と喜んだ。自身の戦術を遂行した選手らもたたえ「勝つことも大事だが、どういう風に勝つのか。自分たちのやろうとしているサッカーで自分は勝ちたい。結果も大事ですが、内容もそれ以上に大事にしています」と話した。

先制点を挙げながら後半33分に右太もも裏を痛めて交代した仲川の状態については「まだ正直、詳細は聞いていない。重要な選手の1人だし、この時期に大きなけがになってしまうと痛手ではある」と心配した。それでも「他の選手も大事な時期に抜けたことがあった。ですが、仮に彼がプレーできなければ他の選手がそこを埋めて、しっかりいつも通りのことをしっかりやってくれる。そんなチームだと思っています」と控え選手の発奮にも期待した。

これで2連勝とした横浜は6戦負けなしで勝ち点を55まで伸ばした。首位東京と鹿島は勝ち点56で並んでおり、その差はわずか1。DF松原健は「相手のポジションに関係なく、自分たちのサッカーができている。去年よりも切り替えの判断のスピードも上がってきた」と好調の要因を語る。

チーム一丸となって目指すのは04年以来、遠ざかっているリーグ優勝のタイトル。MF扇原貴宏は「僕たちは勝ち続けるしかないし、その結果として優勝がついてくればいい。目の前の試合に集中して臨むだけ」。

リーグ戦は残り5試合。昨年の指揮官就任以来、ブレずに取り組み続けるアタッキングフットボールが切れ味を増してきた。