生え抜きコンビが今季リーグ戦初ゴールを狙う。北海道コンサドーレ札幌は2日、札幌ドームで名古屋と対戦する。リーグ戦残り5試合となり、下部組織出身のMF深井一希(24)とFW菅大輝(21)の1号の予感が漂う。

2人は10月26日ルヴァン杯決勝川崎F戦でそろってゴールを決めた。1日、菅は札幌・宮の沢での練習後に行ったシュート対決で、ゴールに命中させて好感触。「決められたら最高ですね」と、ホームでのゴール再現を思い描いた。

大舞台での決定力を発揮したい。菅は前半10分に先制点を決め、深井は後半ロスタイム5分にCKを頭で合わせて同点に持ち込みPK戦でも成功した。敗戦の中でも2人の奮闘は、チームにとっても自信となる。次はリーグ戦初ゴールの期待がかかるが、冷静な深井は「取っちゃったので期待されるかもしれないけど、まずは点取る以外のプレーでしっかり貢献できればいい」と無欲で臨む。

ミハイロ・ペトロビッチ監督(62)が「(オフ明けの)火曜日から日を追うごとにいい練習をピッチの上で見せてくれている」と話すように、チームはルヴァン杯準優勝からの切り替えはできている。あとは最終節まで、全力を出すのみだ。【保坂果那】