ポルトガル出身のJ1ベガルタ仙台FWアレクサンドレ・ゲデス(25=ヴィトーリアSC)が、新天地での定位置確保へ状態を上げている。

同国の英雄クリスティアーノ・ロナウド(ユベントス)やRマドリードなどで活躍したルイス・フィーゴ氏と同じ名門スポルティングの下部組織出身。2人のレジェンドを参考にプレーを磨いている。チームは23日、沖縄・糸満キャンプで午前午後の2部練習。約1時間ずつの軽めの調整で、今日24日の練習試合J2長崎戦に備えた。

ゲデスは沖縄入り2日目の14日、シャトルラン中の右足違和感で、全体練習から一時離脱。18日に合流してからは1トップやトップ下で連係面を高めている。「ゴールに背中を向けたポストプレーに自信があり、クロスからのシュートも得意にしている。とにかくハードワークするのが特長」。体も強く味方を生かす技術にもたけ、何でもできるFWとして地位を築く。

偉大な下部組織の先輩が教科書で「たくさんゴールを取るロナウドのようなプレーをしたい気持ちがあるし、フィーゴも昔から憧れだった。2人のいいところを見て、自分もそれをできるように頑張っている」と言葉に力を込める。

長崎戦に向けて「一番大事なのは戦術面。ポルトガルでやっていた立ち位置と違うし、守備のやり方も慣れないといけない。その後に得意な攻撃でゴール、アシストができたらいいと思う」。U-19、U-21ポルトガル代表経験のある実力派が、相手守備陣に脅威を与える。【山田愛斗】