鹿島アントラーズは23日、鹿嶋市近郊で新体制発表会見を行った。

チームの目標は、19年シーズンと変わらず「4冠」。小泉文明社長(39)は「積極的に主導権を取りに行くスタイルで、全てのタイトルを目指す」と明言した。

ザーゴ新監督(50)は「一番の理想はつなぐサッカー、相手に何もさせず得点をすること。ボールを握りながらゲームをコントロールして、自分たちのタイミングで攻撃や守備をする。ボールを持っていないときはアグレッシブにプレスをかけて、もう1度ボールを握る」と、目指すスタイルについて具体的に言及した。

1日に天皇杯決勝を戦ったチームは、短いオフを挟み、10日から20日まで宮崎でキャンプを行った。28日にはさっそくACLプレーオフで今季初戦を迎える。ここまでの準備期間は短いが、指揮官は「素晴らしいキャンプができた。選手が練習で見せる意欲、伝えたものをトライして成功させようとする意欲はすばらしい」と手応えを口にした。

また「大事なプレーオフを突破しなければ、1つのタイトルを失う。まずはこの試合に全員で集中したい。突破できたらチーム作りを高める余裕ができてくるので、そこからは違う取り組み方でやっていきたい」と、5日後に控えた重要な一戦に照準を定めた。