J2アビスパ福岡は26日、福岡市の雁の巣レクリエーションセンター練習場で、福岡ユースと今年初めての練習試合(20分×4本)を行い、6-2で下した。

前半2本は、2トップのFWファンマ・デルガド(29)、右サイドハーフのMF増山朝陽(22)、ボランチのMF前寛之(24)、右SBのDFサロモンソン(31)、CBのDF上島拓巳(21)ら新加入5選手と既存の選手が融合する新布陣をテスト。「アグレッシブな攻撃」をテーマに掲げた猛攻から、元日本代表FW森本貴幸(31)がハットトリックの活躍を見せるなど、見守ったサポーターを喜ばせた。

特に象徴的だったのが前半15分、森本が先制した場面。ファンマが前線のプレスで相手DFから奪ったボールを供給し、アシストした。これには、今季から指揮を執る長谷部茂利監督(48)も好感触で「(ファンマは)良かったですね。攻撃の起点になり得点を取りに行く意欲を見せていたし、守備がうまい」と高く評価した。

ファンマだけでなく、サロモンソンも積極的な攻撃参加でチャンスメーク。昨季、J2水戸ホーリーホックで指導を受けた前もダブルボランチの一角で攻守を締めた。

一方で課題も出た。一瞬のスキからカウンターで失点したり、直接FKからも失点。FW城後寿(33)が、完全にシュートコースを読まれPKを失敗する場面もあった。28日から2月8日まで宮崎で行うキャンプで、より精度を高めていく。