定位置死守へ、残りキャンプも全力を尽くす。北海道コンサドーレ札幌MF荒野拓馬(26)は、J2FC琉球との今キャンプ初実戦から一夜明けた7日、沖縄・恩納村内の宿舎でチームメートとともにプールでリカバリーメニューをこなした。

疲労の蓄積はあるが「開幕に向けて良い仕上がりになってきている。キャンプはハード。コンディション調整をしてケガだけしないようにしたい」と、細心の注意を払い開幕に備える。

1月のタイから続くキャンプでは実戦5試合全てにボランチで先発。J1自己最多30試合出場の昨季と同様に主力として期待される。昨季16試合でコンビを組んだMF深井は、昨季最終戦で痛めた右足捻挫の影響で1月終盤に復帰したばかり。経験豊富な荒野が順調にキャンプをこなしているのは、チームにとって明るい材料だ。

ボランチは実績十分のMF宮沢に加え、今季は大卒新人も2人加入と争いは激しい。豊富な運動量、献身的なプレーが持ち味の荒野は「ゴールは去年(1得点)よりも多く取りたい」と、積極的な攻撃参加を意識。「修学旅行みたいな感覚。みんなとコミュニケーション取れるのですごく良い」と札幌独特の長期キャンプも苦にしない中盤の要は、今季も攻守でチームを支える覚悟だ。【浅水友輝】