兵役義務迫る札幌GKク「タイトルを取って韓国に」

  • 阿蘇山を背に練習し、厳しい表情を浮かべる札幌GKク(撮影・保坂果那)
  • ボールをキャッチする札幌GKク(右)(撮影・保坂果那)

守護神が覚悟のラストシーズンを迎える。北海道コンサドーレ札幌GKク・ソンユン(25)が19日、今季にかける強い思いを示した。

オフ明けのこの日、チームは熊本・大津町内でリーグ開幕柏レイソル戦(22日、三協F柏)へ向けた練習を再開した。母国韓国での兵役の関係で、札幌でのプレーは今季でひと区切りとなる見込み。「タイトルを取って韓国に戻りたい」と、目標達成を誓った。

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今年26歳になるクには、兵役義務が迫る。「どうなるかわからないけど、正直自分は最後の年だと思ってやっている」と冷静に受け止めている。

「兵役に行く前の(札幌での)1年を無駄にしたくない。練習や試合で集中して、意識してやっている。1日1日を大切にしてタイトルを取って韓国に戻りたい」

兵役後は札幌復帰を思い描いているが、今は悔いを残さぬよう結果を求めることに力を注いでいる。

6年連続で守るであろうリーグ開幕のゴールを見据える。オフ明けのこの日、22日柏戦に向けた練習を再開した。フィジカルトレーニング後のキーパー練習では、途中で両膝に手を置き大きく肩で息をするほど追い込んだ。「みんないい雰囲気で練習できている。コンディションもいいので、柏にも勝って今年の目標のために頑張っていきたい」と抱負を話した。

16日ルヴァン杯サガン鳥栖戦では3-0の完封勝利に貢献。本番のリーグ戦直前に公式戦を経験できた。「自分たちのプレーがどのぐらいできたのかテストすることができたし、試合に勝ったので流れもいい。次につながる」。札幌にとってリーグ開幕戦は鬼門。4連敗中で、J1での勝利は01年以来遠ざかる。まず歴史を塗り替える白星への準備を順調に整えている。

15年から任されている開幕スタメン。「うちが頑張ってボールをまわして点を取りに行けば、相手の攻撃は怖くない」とチームメートを信頼し、自身は過去5戦では果たしていない無失点を目指すだけだ。新加入のタイ代表GKカウィンが早ければ22日にも合流予定だが、正守護神の座も守り抜く覚悟だ。開幕戦をスタートにシーズン全試合出場を達成すれば、最終節でリーグ通算200試合を刻む。【保坂果那】

◆札幌GKクとリーグ開幕戦 加入した15年からすべて先発フル出場している。J2時代の15年は栃木に2-1で勝利。これが札幌にとって最後の開幕戦白星で、16年は東京Vに0-1で敗れた。J1昇格した17年は仙台に0-1、18年広島に0-1、19年湘南に0-2と連敗中で、全試合で失点している。