山形石丸監督、悲願J1昇格へ積極性/インタビュー

  • 選手に指示を出す山形石丸監督(撮影・野上伸悟)
  • ランニングする山形の選手たち(撮影・野上伸悟)

アグレッシブにJ1昇格を目指す! 千葉・市原で3次キャンプを行っているJ2モンテディオ山形の石丸清隆新監督(46)が20日、開幕前最後の取材に応じ、チームの仕上がりと今季にかける強い思いを口にした。昨季までの3シーズン、反町監督のもと松本山雅のコーチを務めた理論派は、攻撃力アップを最大のテーマにチームを作り上げてきた。21、22日は完全非公開で最終調整を行い、磐田との開幕戦(23日午後2時、ヤマハスタジアム)に備える。

【取材、構成・野上伸悟】

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開幕が3日後に迫っても、熾烈(しれつ)なレギュラー争いは続いている。この日も、攻撃パターンを確認する練習で、ユニットを組み替えながら相性を確かめていた。昨季、3バックの中央で堅守を支えたDF栗山も「(この時期には)だいたいメンバーがわかってくるけど、正直わからない。いい意味で丸さん(石丸監督)が競争を促していると思うし、僕だって出られる保証はないと思っている」と気を引き締める。

1月14日に静岡・御前崎で始まったキャンプは、鹿児島を経て仕上げの3次キャンプを迎えた。

石丸 もう少し安定感がほしい。ただ、ボールをつないでいく意識はだいぶ上がっている。あとは試合勘がもう少しついてくれば。

昨季は42試合でリーグ3位タイの40失点。堅守の山形のイメージが定着しつつあるだけに、攻撃力アップを最優先課題ととらえる。「ロジカル(論理的)で非常に細かい」(栗山)という戦術、指示を、選手が理解、消化しながら1カ月が経過した。

石丸 攻守ともにアグレッシブにやっていきたいが、ここまでは攻撃を中心にやってきた。後ろからどうやって前に運んでいくか。そこが今まで足りなかったのではと思っている。センターラインをどうやって越えていくか。もちろん守備もドンと構えるんじゃなくて、前から行きたい。選手は非常にまじめに取り組んでいるので、今後ますますよくなるんじゃないかと思う。

山形の選手には好印象を抱きながらも、物足りなさも感じている。

石丸 思ったよりテクニックはあるし、やってもらいたいことへの反応は速い。ただ、怖さ的には足りない。自分が決めてやるんだという選手が若干少ない。

昨季チーム得点王の大槻、昨夏途中加入し、大詰めの41節山口戦でハットトリックの山岸、新加入のアラウージョ、北九州から復帰の北川らFW陣に加え、MFでは渡辺(新潟)、中村充(鹿島)らが加わった前線は厚みを増しそうだ。選手選考においても「アグレッシブ」を求める。

石丸 主体的に動こうとしているかが大きなポイントで重要視している。プレッシャーを受けながらも怖がらずにプレーできるか。

開幕戦でいきなり昨季J1の磐田と激突する。

石丸 僕が現役の時は歯が立たなかったけど、そのイメージは持たないように(笑い)。もちろんリスペクトはしていますけど、そこまで恐れる必要はないと思っている。初戦なのでどちらも固くなる。僕たちのよさはチーム一丸で1つになっていくところ。そこを全面に出しながらアグレッシブに戦いたい。