J2アルビレックス新潟は28日、聖籠町のクラブハウスで紅白戦を行った。リーグ開幕の群馬戦(23日)でゴールを決めたFWファビオ(22)が2得点を挙げるなど好調を維持。リーグ初得点を狙うFW矢村健(22)は持ち味の飛び出しを生かして1得点をマーク。「22歳コンビ」が、リーグ再開予定の3月18日ホーム岡山戦出場へ向け、猛アピールした。

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FWファビオが納得のゴールで先発出場へ、アピールした。紅白戦、前半25分過ぎ。左サイドでボールを保持するMF秋山裕紀(19)に相手守備陣の視線が集中した瞬間を見逃さなかった。ファーサイドへ動き、秋山のクロスに飛び込む。ジャンプし、頭で合わせた。「いい位置に走り込めた。フワッとした高いクロスは自分好みのボール」。ゴール後は、アシストの秋山と抱き合って喜んだ。後半には冷静にPKも決めた。

Jデビューとなったリーグ開幕のアウェー群馬戦は、後半途中出場で1得点を決めた。周囲との連係の高まりに手応えを感じている。「能力の高い選手が多い。自分の特長を知ってもらうためにも、毎日100%で練習に取り組む」と気を引き締める。

ファビオと2トップを組んだFW矢村も1得点。右サイドからのクロスにタイミング良く飛び出し、右足で合わせた。3-0で勝利した群馬戦はベンチ入りを果たすが出番はなかった。「チームの勝利はうれしかったが出場できず悔しい気持ちもある」。これまで自身に足りていなかったシュートへの意識を高く持ち、紅白戦へ臨んでいた。「今日は周りに何を言われてもシュートにいこうと思っていた」。その積極性がゴールに結びつく。「1点では満足できない。(中断期間の)3週間をポジティブにとらえ、アピールし続ける」と力を込めた。【小林忠】