J1清水エスパルスMF中村慶太(26)が、中盤の支配者になる。28日は静岡市内で約1時間半の練習。11対11の実戦形式のメニューでは、主力組のトップ下に入った。29日のJ3藤枝との練習試合(非公開、45分×4本)でも、同位置での出場が濃厚。「慣れてるポジションなので大丈夫。ボールを引き出し、ゲームをつくることを意識した」と振り返った。

昨季、長崎から完全移籍で加入。23日のリーグ開幕・東京戦(1●3)は、ボランチで先発出場した。流動的にポジションを入れ替えながら攻撃をけん引。存在感を放った。後半25分過ぎまでは優位に立ち「新しいことをスタートさせた中、開幕節であれだけできた。ポジティブにとらえている」と手応えを示した。

新型コロナウイルス感染拡大を受け、来月15日までのJリーグ全公式戦が延期。既にクラブもファンサービスを一時中止にするなど、対策を講じている。中村も「今はそんな暇もないが、とにかく人混みに行かないこと」と、細心の注意を払っている。

リーグ再開は来月18日を予定。中断期間を利用し、攻撃的スタイルにさらなる磨きをかけていく。「さらに良い状態にするだけ。1日も無駄にしたくない」と力を込めた。【古地真隆】

◆中村慶太(なかむら・けいた)1993年(平5)6月30日、千葉県生まれ。流通経大柏高、流通経大を経て、16年に長崎加入。昨季は清水で21試合出場1得点。J1通算48試合出場8得点。178センチ、73キロ。血液型AB。右利き。