「SBS杯ドリームユースサッカー」が21、22日に草薙総合運動場(静岡市)で開催される。静岡ユース、清水ユース、磐田U-18、U-16日本代表の4チームが参加し、トーナメント方式で争う。静岡ユースは、9日の静岡大(東海学生1部)との練習試合に勝利。さらに連係を向上させ、頂点を目指す。

静岡ユースが頂点を狙う。自己紹介を兼ねたミーティングでは、それぞれが「優勝」の2文字を口にした。主将を務めるGK野知滉平(静岡学園高3年)は「県選抜としての誇りを持って、全試合に勝つつもりで臨む」と強調。2回のセレクションで選出されたメンバーの思いを代弁した。

チームは9日、静岡大との初実戦(30分ハーフ)に臨んだ。0-0の後半6分。FW熊取谷一星(浜松開誠館高3年)の左クロスをFW市川舜基(よしき、東海大静岡翔洋高2年)が押し込み、1-0で勝った。増田裕監督(46=富士東高教)は「(最終ラインからの)つなぎの部分で課題も出て良かった。コミュニケーションを取っていけばもっと良くなる」。大学生相手の実戦から、手応えと強化のヒントをつかんだ。

今後は16日にも静岡大と練習試合を行い、大会前日の最終調整を経て本番を迎える。残された練習日数は2日。野知は「細かい戦術などを突き詰めるのは難しいと思う。意思疎通を図って、連係を高めていきたい」と力を込めた。指揮官は「主導権を握り、攻撃的なサッカーを随所に見せられるようにしたい」と話した。限られた時間の中でも、優勝のための準備を進める。【前田和哉】