2連勝中のガンバ大阪は31日、北海道コンサドーレ札幌戦(パナスタ)に臨む。最近9戦不敗(8勝1分け)で2位に浮上しており、2位で並ぶ次週11月3日のセレッソ大阪戦(ヤンマー)に向けても、負けられない一戦になる。

最近2試合は連続フル出場で勝利に貢献しているDF菅沼駿哉(30)が30日、大阪・吹田市内で練習後、オンラインで取材に応じた。主将の三浦弦太(25)と昌子源(27)の両センターバックが故障で欠場中だが、菅沼が安定した守備を披露し、札幌戦も3試合連続先発が濃厚だ。

「まずは札幌のクロス対策を考えている。体の状態は上がっているので、自分自身で楽しみ」

今季は沖縄キャンプでの故障で出遅れ、昌子の加入もあってここまで4試合の出場のみ。昨季は主に3バックの右で15試合に出場した主力だった。現在は4バックの中央でDFキム・ヨングォン(30)との連係が安定している。

「4バックも3バックも変わらない。ただ真ん中(センターバック)をやることで(役割が)はっきりして自分の持ち味が出せる。攻撃している時の守備のリスク管理もできて、心のゆとりがあり、守れる自信がついてきた」。前節柏戦のFWオルンガに対する的確な守備で、評価はさらに高くなった。

菅沼はG大阪ユース出身で、京都サンガ、モンテディオ山形など他クラブでも経験を積んできたベテランDFで、J1通算67試合2得点。40歳のレジェンドMF遠藤が抜けたことで「先輩が残してきたDNAを引き継ぐために、練習からちょっとしたことや、きついことも(仲間に)言うようにしている」と、中心選手の自覚が芽生えている。【横田和幸】