川崎フロンターレの鬼木達監督(46)が23日、オンライン取材に応じた。

勝てば優勝だった21日の大分トリニータ戦は0-1で敗戦。翌22日は2位ガンバ大阪が浦和レッズに引き分け以下で優勝が決まる状況だったが、G大阪の逆転勝ちにより優勝は持ち越しとなった。

25日にはホーム等々力にG大阪を迎えた直接対決を控える。鬼木監督はスカウティングもかねて、22日の浦和-G大阪戦を自宅で観戦し、「今までにない感情」になったという。

前代未聞の“ステイホームV”もありえた状況だったが、「今までの自分なら1日も早く、どんな形でも優勝が決まってほしかったけれど、今回はもう1回チャレンジしたい、(選手に)チャレンジさせたい思いがどこかにあった。G大阪が勝ちそうになったときに『このまま…』という思いになった。そういうところが自分にあるんだと思った」。圧倒的な強さで首位を独走してきたからこそ、他の結果で優勝が決まるかもしれない状況を前に、自力Vへの思いがあらためて芽生えたようだ。

オフだったこともあり、選手もそれぞれ自宅でG大阪の試合を見守ったという。FW小林は「普通に見ていたけど複雑だった。浦和が先制点を取ったときは、このまま決まるのかなと。すぐに追い付かれたので、G大阪が勝ちそうだなと思った」と振り返った。直接対決で「勝てば優勝」という分かりやすい構図となり、「楽しみたいし、そのためにいい準備をしたいとすぐに切り替えました」。ホームで勝って優勝を決め、今度こそ“最速V”を達成する。